奥京都・茅葺き屋根の名刹 『岩王寺(しゃくおうじ)』
綾部市にある当寺は天歴3(949)年、空也上人により創建。寺名は嵯峨天皇が寺の裏山から採掘された硯石を「石の王子(=しゃくおうじ)」と呼んで愛用されたことに由来する。前庭と茅葺きの屋根、花を添えるような紅葉の調和が美しい。通常非公開の本堂および重文の寺宝など、ご住職自らの案内で貴重な見学が得られた。
Updated Date : 2025-11-25 17:30:48
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茅葺の本堂と前庭
享保年間(1716-36)の建立で、仁王門とともに、かやぶきの屋根が印象的。
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茅葺の仁王門
左右に古色然とした仁王像の一対。
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本尊・薬師如来
本尊・薬師如来および脇侍として日光・月光菩薩と十二神将、および如意輪観音が祀られている。
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前机(国の重要文化財)
髹漆(きゅうしつ)卓とは、本尊の前に置かれ、香炉・燭台・花瓶等を乗せる机として使用される仏具。
(奈良国立博物館寄託)
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襖絵(龍)
渡辺玄対の作品「龍虎の襖絵」、玄対の作品は現在確認できるものは少なく、貴重性が高い。
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珍しい十二神将の頭部に見られる動物たち。
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足利尊氏寄進状
足利尊氏は1305年に現在の綾部市で生まれた。建武の乱で戦勝祈願を行ったのが岩王寺で、その功により田地二町歩が寄進された。
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